JBF 2019 カタログ ・ルー シム・メカ作りのヒント

目次:

  • 1. フレームを作る
  • 2. 見た目を決める (機能性やコンセプトに基づいて)
  • 3. 色を決める
  • 4. 形を決める (角ばりor丸み)
  • 5. デザインをテストする
  • 6. 最終調整

1. フレームを作る

私がフレームを使ったメカを作るようになったのにはいくつか理由がありますが、一番の理由は、フレームは自分が作るモデル全てに一貫した見た目や雰囲気を与えてくれるということです。つまり、もし私がコンセプトが違ったり見た目が全く異なるものを作ったとしても、核となるフレームが同じであれば大きさや機能をある程度統一できるのです。

私がフレームを使うことを強くオススメするのは、フレームは作品の基礎としてとても重要な役割を果たすからでもあります。フレームがあれば、デザインを考える前に強度や関節などの構造を試すことができます。逆に、フレームなしにメカを作るのは非常に大変です。関節のテストを初期段階でできないために、完成してからメカが思うようにポーズを取れないことに気づくこともあります。

<あなただけのフレームの作り方>

フレームをデザインする時には、パーツをボディパーツとデザイン・装甲部分とに分けます。ボディパーツには、装甲部分のパーツをつけても動きが制限されないように関節を上手に配置する必要があります。

ボディを作るときには、メカ全体の中心から作るのがオススメです。動きを制限しすぎない程度に装甲を後々追加するため、色々な選択肢を用意しながら作っていくことも私は意識しています。ボディができたら高さのバランスを考えながら足を作り、その後腕を作っていきます。

フレームができたらバランスと強度をチェックします。簡単に自立できた方がいいでしょう。簡単にできるポーズや動きを確認しておくと、後にデザインをするときの助けになるでしょう。

2. 見た目を決める

納得のいくフレームができたら、メカの見た目を決めるフェーズに進みます。私が新しいメカを作る時には必ず、メカのアイデアや意図は何かを自問するようにしています。それに基づいて、自分が作るもののヒントになりそうなデザインを研究します。例えば、兵士のようなデザインにしたいときは兵士の制服や他の人が作った兵士ロボを参考にします。建設ロボを作るときは、建設用の重機が参考になりますね。

3. 色を決める

メカのコンセプトが決まったら、次は色を決めましょう。先述の兵士ロボなら兵服の色をレゴ®で再現できますし、建設ロボなら黄色・赤・オレンジなどが多く使われているのでその色のパーツを使えばそれらしくなるでしょう。

4. 形を決める

メカの形は、デザインの方向性によって大きく左右されます。古い兵士ロボであれば角張っていて直線部分が多い方がいいでしょう。もっと新しいデザインであれば、丸みを帯びているはずです。建設ロボでも同じこと—古いデザインは角張っていて、新しいデザインは丸みを帯びている—が言えます。角張ったデザインは機械らしいものに、カーブの多いデザインならもっと進化したものや人間らしいものに見せることができます。

また、レゴ®でメカを作る時は限られたパーツの中でメカの形を作らなければならないので、それに慣れるまで試行錯誤を繰り返すことになるでしょう。私はメカビルダーたちに関節をリアルに見せることをいつも勧めています。これは、肘や膝にガードをつけたり、手首・足首や首などに装甲をつけることで実現することができるでしょう。

5. デザインをテストする

装甲をつけ終わったら、全体がバランス良く見えるかどうかデザインをチェックしましょう。もし重い武器をメカにもたせたい場合は、重さの配分を決めるためにこの段階でつけて置くのも良いでしょう。また、どの関節が丈夫で、どの関節が補強が必要かのチェックもしておきましょう。

6. 最終調整

完成してきたら、友人などに見てもらってフィードバックをもらいましょう。自分とは全く異なった見方で改善点を見つけてくれるかもしれません。 さらに、一晩自分のデザインを置いておくのもオススメです。少し時間をあけて自分のデザインを見てみると、それまで思いつかなかったアイデアが思いつくことがあります。

最後に—楽しんで!—

レゴ®でメカを作る時に覚えておいて欲しい、最後の、そして一番重要なことは、作る過程を楽しむことです。作り終わったら、自分のメカを見て楽しみ、たくさんの写真を撮り、そのメカで遊び、そして他の人にも見てもらいましょう!(メカビルダーの友達を作る時にも役に立ちます!)